男「ワシももう年じゃあ」 医者「・・・」 番外編「アフロ数学教師」
スレ埋め
時は似顔絵事件の翌週まで遡る
職員室
国語教師「ふぅー」
昼休み、国語教師は職員室で弁当箱を広げていた。彼女は、その過激な行動、言動からヤンコと生徒に呼ばれている。
音楽教師「何溜息ついてんの?らしくないわね?」
音楽教師はコーヒー片手に、ヤンコのディスクに腰掛けた。
ヤンコ「私にだって、悩みはあるのよ。しっし!」
音子「あらあら。随分酷いじゃない?ふーん、でも」
音子はヤンコの弁当箱から卵焼きをつまみ食いした。
音子「恋の悩みならきいてあげるわよ?」
ヤンコ「勝ってに食べんな!けっ!フェロモンムンムン音楽馬鹿女にだーれが相談するかっての!」
音子「はぁ。あんた美人何だからもっと女らしくしないと婚期逃すからね?」
ヤンコ「自分だって、彼氏も居ないくせによくいうね!しっし!」
音子「ざーんねん!この前の合コンでできました」
ヤンコ「く!」
ヤンコと音子は無二の親友だったりする。
ヤンコはこうみえて、純情な文系女でもある。
696: 名も無き被検体774号+ 2011/11/14(月) 22:25:37.55 ID:lWKKgBbmi
数学教師は悩んでいた。
この前の授業で黒板に張り出された、アフロ頭の自分の似顔絵。
数学教師(数値化できない、良さがありました)
彼は典型的な理系人間である。
数学教師(少し冒険してみますかね。0が1になるかも知れない)
理系人間というより、理解できない人間ともいう。
697: 名も無き被検体774号+ 2011/11/14(月) 22:26:05.57 ID:lWKKgBbmi
ヤンコ「モグモグ」
音子「ヒョイパク」
ヤンコ「おい!」
音子「ん?パクパク」
ヤンコ「こんの!泥棒猫があ!」
音子「それ使い方間違ってない?」
音子とは、男の事ではない。音楽教師の事である。
音子「それよりさぁ。あれあれ」
音子は反対側に座る、数学教師を指さす。
音子「モグモグ食べてるー!可愛いー」
ヤンコ「・・・」
音子「小動物っぽくない?」
ヤンコ「は?何処が?小動物ってより、ライオンの様な勇ましさがあるわよ」
音子「でたー!乙女フィルター発動!」
ヤンコ「・・・そんなこと言うと、もうお弁当あげない」
音子「ごめーん」
職員室で女子高生の様な会話をする2人であった。
698: 名も無き被検体774号+ 2011/11/14(月) 22:26:50.98 ID:lWKKgBbmi
数学教師は、おでこか広い。大分広い。そして、彼は童顔である。
からかわれやすい容姿とは、彼のことだろう。
しかし、何を言われても彼はまるで気にしない。いつも、ニコニコしている。
数学教師(あ、このゆでたまご、茹でるの忘れてた)
少し天然である。
そんな所が生徒に親しまれている。
数学授業
数学教師「はい、ではこの問題、生徒あさん。答えて下さい」
生徒あ「アウストラロピテクスです」
数学教師「今は、数学の授業ですよ?」
山田「生徒あ、馬鹿でー!授業間違いとかありえねえー」
数学教師「では、山田さん。答えて下さい。」
山田「8です!」ドヤドヤァ
数学教師「違います」
699: 名も無き被検体774号+ 2011/11/14(月) 22:27:42.13 ID:lWKKgBbmi
廊下
ヤンコ「あ・・・」
数学教師「おや。国語さん。こんにちわ」
ヤンコ「こ、こんにちわ。良い天気ですね。」
数学教師「雨が降ってますよ」
ヤンコ「い、良い天気の雨だなぁーって」
数学教師「ほー?流石は国語教師ですね。表現力が、私の5倍はある。」
ヤンコ「あ、ありがとうございます!」
数学教師「はい。では・・・」
ヤンコ(ほ、褒められたー!)
数学教師(良い天気の雨・・・ことわざですかね?あとで調べますか・・・)
何だかんだ、お似合いの2人、なのかもしれない。
701: 名も無き被検体774号+ 2011/11/14(月) 23:33:22.16 ID:lWKKgBbmi
スーパー「バッドマン」
ヤンコ(あー。嬉しー!今日、数学さんと会話しちゃった!しかも、褒められた!)
上機嫌な、ヤンコである。こういう時は無駄な物を買ってしまうものだ。
ヤンコ「とりあえず、今晩のご飯は・・・あ、アンパンマングミ!これ、美味いんだよなー!お!ネルネルネールネ!ヨッちゃんイカ!キャベツ太郎!もろこし太郎!ラーメンババア!かわりん棒まである・・・」
童心に帰る、ヤンコであった。
702: 名も無き被検体774号+ 2011/11/14(月) 23:34:27.84 ID:lWKKgBbmi
数学教師「おや、奇遇ですね。こんばんわ」
ヤンコ「おー!ヒモQだー」
熱中し過ぎて、数学教師に気付かないヤンコ。
数学教師「ほー?駄菓子ですか?」
ヤンコの手元を覗きみる数学教師に、流石のヤンコも気がついた。
ヤンコ「わ、わわ!数学さん!」
数学教師「こんばんわ」
ヤンコ「こ、こんばわです!」
数学教師「うん。夕食前にそんなに食べるのですか?」
ヤンコ「え、や!こ、これは、そうだ!あげます!数学さんに!」
数学教師「いりません」
ヤンコ「・・・」シュン
703: 名も無き被検体774号+ 2011/11/14(月) 23:43:22.38 ID:lWKKgBbmi
雰囲気が違うかも知れんが、番外編じゃ。
今日はここまでじゃがの・・・
705: 忍法帖【Lv=36,xxxPT】 2011/11/15(火) 00:53:22.70 ID:a1Co7KZa0
番外編も面白くなりそうだ
709: 名も無き被検体774号+ 2011/11/15(火) 21:51:24.07 ID:V2vasVjoi
数学教師「それでは・・・」
ヤンコ「はい。さようなら」
数学教師「あ、ヨッちゃんイカだけくれませんか?好きなんです」
ヤンコ「あ、本当ですか!じゃあ、はい!・・・買うのは数学さんなんですけどね」
数学教師「・・・では明日」
ヤンコ「はい!また明日」
数学教師(なぜ、あのような行動を・・・)
翌日
職員室
音子「ふーん」
ヤンコ「運命的じゃね?」
音子「え?ていうか、単なる嫌がらせでしょ。ヨッちゃんイカ売りつけただけじゃない」
ヤンコ「やっぱそうかぁ・・・」
ガラガラ
数学教師「おはようございます」
音子「あ、おは・・・」グハァァァー
ヤンコ「あ、おはようございます」
数学教師「はい。昨日はどうも」
ヤンコ「どうも」
数学教師は自分の席に座った。全職員の視線を浴びながら。
711: 名も無き被検体774号+ 2011/11/15(火) 22:21:03.40 ID:V2vasVjoi
音子「ちょっといいかしら、ヤンコ。」
ヤンコ「何よ?それより、今の聞いた?どうも、だって!やべー、ちょーかっけー!」
音子「う、それより!今日の数学さんみて何とも思わないの!」
ヤンコ「ん?あー。今日もマジシブいよねー!いかすわー!」
音子「ちゃうわぁぁぁぁ!」
ヤンコ「なに?またあんたは可愛いとかほざくの?」
音子「ちっぎゃぁぁぁぁうわぁぁぁ!」
授業でのお淑やかな音子を知る生徒が聞いたら卒倒する様な叫びだった。
音子「はあはあ・・・」
ヤンコ「なんなの?生理?」
音子「あ、あんたには見えないの?あの特大アフロが・・・」
そう、数学教師は何故か高さ1mはあるアフロ頭をしていた。昨日までハゲてたのに、不自然だった。
712: 名も無き被検体774号+ 2011/11/15(火) 22:32:46.19 ID:V2vasVjoi
ヤンコ「あー。うん。あれってアフロって言うんだ。初めてしったわ」
音子「へ?そ、それで。どう思うのよ!」
ヤンコ「うーん。正直、そんなに似合わないかなー?」
音子「でしょ?って、何かちげー!何か反応ちげー!」
ヤンコ「さっきからあんたは、何なの?テンションおかしくない?」
音子「おっかしいーのは!お前と!お前じゃぁぁぁぁぁ!」
音子は、ヤンコと数学教師を指差した。
数学教師「ん?なんです?」
音子「なんです?じゃ、ねぇだろぉぉぉ!何をシラ切ってんじゃぁぁぁ!」
数学教師「うん?国語さん。彼女はどうかしたのですか?」
ヤンコ「さ、さあ?わかりかねます。それより、ヨッちゃんイカどうでした?」
数学教師「ああ。とても良いイカでした。」
ヤンコ「そうですかぁ。よかったです!」
音子「ちょっと。ちょっとぉ!置いてくなぁ!私が変みたいな空気にすんなぁ!」
数学教師「ははは!君は変な人だなあ!」
ヤンコ「ですよね?ふふふ」
音子「ばっきゃろぉぉぉー」
ダッダッダッタ
音子は職員室を走ってでて行くのであった。
713: 名も無き被検体774号+ 2011/11/15(火) 22:58:49.82 ID:V2vasVjoi
1時間目の数学の授業
ボヨーん
教室のドアにアフロがひっかかった。
数学教師「はい。おはようございます」
生徒達「ぶっはぁぁぁぁぁあー!」
2時間目の数学の授業
ひょい。
数学教師は学習し、ドアではしゃがむようにした。
ボヨーん
それでも、ドアにアフロが引っかかった。
数学教師「はい。おはようございます」
生徒達「ぶっしゃぁぁぁぁぁあー!」
3時間目の数学の授業
かボリ
数学教師は学習し、ドアの前でアフロを取ることにした。
数学教師「はい。おはようございます」
生徒達「おはようございます」
カポ
数学教師はアフロを装着した。
生徒達「わろたぁぁぁぁぁ!」
716: 名も無き被検体774号+ 2011/11/15(火) 23:20:15.32 ID:V2vasVjoi
昼休み
数学教師(何故ですかね。可愛い後輩と思っていた、国語さんが最近妙に気になります)
数学教師は自前のオニギリを職員室で頬張っていた。
ちなみに、彼は梅干以外は具として認めていない。
数学教師(この感情、私は知っています。しかし・・・)
彼は溜息をついた。
音子「アフロで溜息とかやめろぉぉぉ!」
音子は職員室を走ってでて行った。
数学教師「ん?変な声がしましたか?」
数学教師(私などに好意を持たれては、彼女も迷惑でしょう。・・・それに、もう失恋などしたくない)
陰りのある表情でオニギリを頬張る数学教師。アフロだけが風になびくのであった。
722: 名も無き被検体774号+ 2011/11/16(水) 18:05:09.01 ID:Zdi0hkU20
放課後
校長先生「数学さん。ちょっといいかね・・・」
数学教師「ええ。なんでしょうか?」
数学教師は校長室に呼ばれた。
数学教師(何でしょうか。校長室に呼ばれるのは久しぶりですね)
校長室
校長先生「まあ、かけたまえ。楽にしなさい」
数学教師「では、失礼します」
校長先生「・・・調子はどうだね?」
数学教師「ええ。まあ。調子とは、何の調子ですか?」
校長先生「・・・彼女は出来たかね?」
数学教師「いいえ。それが、何か?」
校長先生「・・・」
数学教師「・・・」
校長先生「そうだったな。君には無駄話が通用しなかったのを忘れていた。」
数学教師「はあ」
校長先生「単刀直入にいう。その頭はなんだね?」
数学教師「アフロです。・・・話とは何でしょうか?」
校長先生「え!」
数学教師「はい?」
校長先生「アフロは校則違反だから、外しなさい」
数学教師「はい。分かりました」
カポ
数学教師「で、話とは・・・」
校長先生「いや、すまないが、でて行ってくれないか?頭が痛くてな」
725: 名も無き被検体774号+ 2011/11/16(水) 18:26:57.00 ID:Zdi0hkU20
ヤンコ(数学さん。校長先生に呼ばれてた。・・・転勤だったりして。うわー!違う違う!絶対そんなわけがない!)
ディスクで頭をかかえ、苦悶の表情を浮かべるヤンコ。
教頭「・・・どうかしたかい?随分と悩んでいるようじゃないか。私で良ければ話てみないか?溜め込むより少しは良い」
ヤンコ「あ、教頭先生。・・・その」
教頭「ああ。何だね?」
ヤンコ「教頭先生は転勤しないんですか?」
教頭「・・・そ、そんな事でそれ程悩んでいたのかい?」
ヤンコ「・・・はい」
教頭「・・・しない。」
ヤンコ「・・・そう、ですか」
教頭「・・・」
ヤンコ「はぁぁぁぁぁ」
教頭「・・・で、では私は帰るよ」
ヤンコ「は、い」
教頭(そ、そんなに私に転勤して欲しいのかい?頭を抱えるほどに?オジさんショック受けちゃったよ。今夜は飲もう)
726: 名も無き被検体774号+ 2011/11/16(水) 18:46:19.66 ID:Zdi0hkU20
ガラガラ
数学教師「失礼しました」
数学教師はアフロを校長にプレゼントした。
数学教師(頭痛にはアフロが効く。・・・かもしれませんしね)
校長室
校長先生「何故か、アフロをプレゼントされたわけだが・・・」
校長は律儀にも、とりあえずアフロをかぶってみる。
カポ
校長「・・・重いな。」
ガラ
副校長「校長、例の件ですが・・・」
校長「あ・・・」
副校長「れ、例の件ですが・・・」
校長「・・・なんだね。」
校長はとりあえず、腕を組み、難しい顔をしてみた。
副校長「・・・い、いいアフロですね」
校長「・・・ちょっと重いけどな」
副校長「と、とりあえず。例の件は、保留という事で」
校長「そうか。私としても、それが最善策であると考えていた」
副校長「その頭で?」
校長「・・・」
副校長「では、失礼しました」
ガラガラ
校長「その、頭って、どう言う意味なんだろ・・・」
アフロ頭を抱える校長であった。
727: 名も無き被検体774号+ 2011/11/16(水) 19:09:16.76 ID:Zdi0hkU20
職員室
数学教師「おや?国語さん、まだ仕事していたのですか?」
ヤンコ「あ、数学さん。」
数学教師はディスクに着くと、パソコンの電源を切った。
数学教師「私はもう帰ります」
カバンを手に取り、コートを羽織る。
ヤンコ「あ、の。どんな話をされていたのですか?」
数学教師「うん?校長とかい?それが、私にも分からないんだよ。彼は私に何か伝えたかった様にも見えたが・・・」
ヤンコ「そ、それって転勤?」
数学教師「転勤?あー。そうかもしれないな。彼は突然頭が痛くなったとかで、結局最後まで話を聞くことができなかったから」
ヤンコ「そんな・・・」
数学教師「では、先に失礼するよ。」
733: 名も無き被検体774号+ 2011/11/17(木) 19:02:57.29 ID:TI30QQQk0
ヤンコ「あ、待って下さい」
数学教師「なんだね?」
ヤンコ「一緒に帰りましょう」
数学教師「何故?」
ヤンコ「一緒に帰りたいからです」
ヤンコは急いでパソコンの電源を落とすと、コートを羽織った。
ヤンコ「あ、この書類にハンコおさなきゃ!すみません。もう少し待っていて下さい」
数学教師「分かりました。」
数学教師(・・・一緒に帰りたいから、か。)
バタバタと慌てるヤンコを数学教師は観察していた。
数学教師(まるで、犬のようだね。子犬のようだ)
734: 名も無き被検体774号+ 2011/11/17(木) 19:14:06.06 ID:TI30QQQk0
ヤンコ(ヤバイ!ハンコ押すのこれだけじゃなかった!あと25枚もあったぁぁあ!)
ヤンコは席に座らず、立ったままハンコを押し続けた。
タンタンタン
ヤンコ「げぇ!」
なんと、ヤンコここで痛恨のミス。
数学教師「・・・ああ。日付を間違えてしまいましたか。こういうときは・・・」
数学教師はヤンコのハンコを取ると、日付をなおした。
タンタンタン
間違えた押印の隣に押し直し、間違えた押印には二重線を引く。
数学教師「君はどうも見ていて危なっかしいね。もっと落ち着きなさい」
735: 名も無き被検体774号+ 2011/11/17(木) 19:29:09.00 ID:TI30QQQk0
ヤンコ「は、はい。すみません」
数学教師「うん。私も手伝います。」
ヤンコ「え?いいんですか?」
数学教師「構いません。」
職員室には、二人以外誰もいなかった。静かな部屋にハンコの音が響く。
ヤンコ「なんか、楽しいですね!」
数学教師「そう?ハンコを押しているだけですよ?」
タンタンタン
ヤンコ「数学さんと一緒に押してるから楽しい、なんて・・・」
ちらっと横目で数学教師の横顔を伺うヤンコ。
数学教師「ああ。そう言う意味なら、私も楽しいですね。」
736: 名も無き被検体774号+ 2011/11/17(木) 19:52:08.52 ID:TI30QQQk0
ヤンコ「・・・え?」
ヤンコのハンコが止まった。
数学教師「ハンコを押す手がとまっていますよ」
ヤンコ「あ、すみません。」
タンタンタン
ヤンコ(・・・私といると、楽しいって!それって!つまり・・・私の事が)
タンタンタン
数学教師「あの、国語さん」
ヤンコ(す、す、好きなのかな!なーんて)
トタタタタン
数学教師「国語さん、ちょっといいかい?」
ヤンコ「え?あ、何ですか?」
数学教師「さっきから、ハンコを反対に押しているけどいいのかい?」
ヤンコ「う、うわぁぁぁぁぁ」
737: 名も無き被検体774号+ 2011/11/17(木) 20:22:58.62 ID:9IR51Dww0
今って>>394らへんの話のスピンオフ的な感じなのかな?
国語教師が怒るのは別の日?
738: 名も無き被検体774号+ 2011/11/17(木) 20:33:18.39 ID:TI30QQQk0
>>737
その翌週じゃ・・・
742: 名も無き被検体774号+
2011/11/18(金) 23:31:49.44 ID:/6gpSutw0
1時間後
タンタンターン
ヤンコ「やっとおわったぁあ!」
数学教師「もう、9時ですね。帰りましょう」
ヤンコ「本当にすみません。こんな事手伝って貰って」
数学教師「いえ。それより右手の袖がインクで真っ黒ですよ?」
ヤンコ「うわぁあ?さ、さいあくー!」
数学教師「ふふ。クリーニングに出せば消えますよ。さぁ一緒に帰ろう」
ヤンコ「は、はい!」
ヤンコの無邪気な笑顔に思わず見惚れる数学教師であった。
745: 名も無き被検体774号+ 2011/11/19(土) 08:33:05.60 ID:nlZ4xUYjO
社会教師のも見たいな
746: 名も無き被検体774号+ 2011/11/19(土) 11:43:44.14 ID:ByAJRmaU0>
帰り道
テックテック
ヤンコ(やばいなー。沢山話したい事あったんだけど、何から話せばいいのかわかんないや)
数学教師(やはり恋愛感情というよりダメな妹と言うのが、しっくり来る。・・・それでいい)
テックテック
ヤンコ「あの!」
数学教師「はい?」
ヤンコ「幽霊っていると思いますか?」
数学教師「私は数学教師なので、数値として観測できない物はあまり信用出来ませんね」
ヤンコ「恋愛感情だって数値化できないじゃないですか。」
数学教師「そうですね。恋愛感情も存在しないのでしょう。」
テックテック
ヤンコ「数学さん。彼女とかいるんですか?」
数学教師「いませんよ。」
ヤンコ「いたことは?」
数学教師「ありますよ。最終的には全て振られましたが」
ヤンコ・・・(恋愛感情あるじゃん)
750: 名も無き被検体774号+
2011/11/19(土) 15:11:06.68 ID:ByAJRmaU0>
テックテック
数学教師「では、私はこちらですので、また明日」
ヤンコ「はい。今日は本当にありがとうございました」
数学教師「いえ、それでは」
数学教師は振り返らずに歩いて行く。その背中をみて、ヤンコは思わず声を張り上げてしまった。
ヤンコ「私には聞きたいこととか、ないんですか!」
振り返る数学教師。
数学教師「うん?特にありませんよ?」
ヤンコ「・・・そう、ですか。」
数学教師とヤンコの間には50mしか距離は空いていない。
しかし、ヤンコには長すぎる距離に感じていた。
数学教師「あ、そういえば一つだけ。一つだけ聞きたいことがありました。ぜひ、教えて下さい」
ヤンコ「・・・はい」
数学教師「貴方には現在恋人がいるのですか?」
752: 名も無き被検体774号+
2011/11/19(土) 19:04:29.17 ID:aarjcDMv0
ヤンコ「え!な、なんでそんな事きくんですか?」
数学教師「あ、いえ。すみません。忘れて下さい」
数学教師(私とした事が、何故こんな事をきいてしまったのだ)
珍しく慌てる数学教師をみて、ヤンコは微笑む。
ヤンコ「ひ・み・つ。おしえたげません。」
数学教師「いえ、別に貴方に恋人がいても、私としては特に関係ないのですが、貴方が聞けと言うから聞いたまでですし」
ヤンコは一歩一歩数学教師に近づいて行く。
数学教師「・・・気になるわけではありません」
ヤンこは数学教師の目の前に立った。
ヤンコ「彼氏いますよ?」
数学教師「・・・そうですか。」
ヤンコ「若くて、かっこいいイケ面です」
数学教師「そ、そうですか。私はもう帰ります」
数学教師(なぜ、私は傷ついているのだろうな。下らない)
歩き出した数学教師の袖をヤンコが掴んだ。
数学教師「・・・離して下さい。」
ヤンこは袖をさらに強く握った。
ヤンコ「嘘です。本当は彼氏なんていません」
ヤンコ(居た事ないし・・・)
数学教師「そ、そうですか。」
ヤンコ「安心しました?」
数学教師「・・・何故嘘を?」
ヤンコ「反応をみたかっただけです」
数学教師「反応・・・」
ヤンコ「じゃあ、私、もう帰ります。また明日」
数学さんは走り去るヤンコの背中を某然と見ていた。
数学教師「・・・一本、取られましたね」
自嘲気味に笑うと、数学教師も歩き出した。
番外編「アフロ数学教師」
終了
755: 名も無き被検体774号+
2011/11/19(土) 21:29:04.22 ID:vUD76m95O
ジジイよ。神からの御告げが聞こえないか?
ヤンコ編が読みたいと言ってるぞ?
お願いします。気になって仕方ないです
元スレ:男「ワシももう年じゃあ」 医者「・・・」
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