みんな俺の初恋の話を聞いてくれ
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/07(日) 16:20:38.45 ID:l+JRQXVZ0>
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/07(日) 16:21:38.90 ID:MzlwGy+/P
>>2なら>>3-1000におにぎり作る
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/07(日) 16:22:15.35 ID:P7pdNKBm0
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/07(日) 16:22:51.12 ID:jHPYt5/+0
>>2
ありがとう
リクエストして良いなら鮭がいい
8: 1 2010/02/07(日) 16:24:06.99 ID:l+JRQXVZ0>
おいおい、こっちはメシも食えない気分なのに
おにぎりなんていらないぜ!
スペック
男 24歳 5年間勤めた会社を8月に退社
1月に再就職
12: 1
話は9年前の中学のころからだからちょっと長くなるかも。
すでに内容はメモ帳にまとめてあるからコピペでどんどんいくよ!
14: 1 2010/02/07(日) 16:27:17.24 ID:l+JRQXVZ0>
9年前
中学3年。
受験を控え、この1年頑張ろうと思った。
新しいクラス、新しい教室。
周りを見渡せば知らない顔もちらほら。
僕の近くの席の人は男子は知ってたが、知らない女子がいた。
ちょっと暗そうな女の子。
あまり仲良くなれそうにないなぁ、と思ったに違いない。
しかし3ヶ月も経てば僕らは話してた。
好きなマンガの話や好きな絵画の話。オススメの漫画も貸してくれた。
席替えで離れてしまったけど身長順に整列するときは近かったし、学校が終わったあとの
塾でも会えた。
だんだん僕は彼女のことが好きになっていった。
19: 1 2010/02/07(日) 16:28:42.41 ID:l+JRQXVZ0>
2学期にもなると自分もあからさまな言動をしてたのだろう、クラス中に僕が彼女が好きという
ことが広渡ってた。中学生ではよくあることだ。
自分もそんな中嫌がっていたが、内心嬉しかった。
けどこのままじゃいけないと思い告白することにした。
来週告白しよう
そう思った次の日だった・・・
いつも通り席に座る。席替えで隣座っていた彼女にいつも通り話し掛ける。
しかし彼女は口を開いてくれなかった。
その晩の塾でも同じだった。
次の日にもなって流石に周りも心配してくれた。
仲が良かったグループ3人のうち1人の大塚も気にかけてくれた。
大塚に助けを求め、何が彼女をあんな風にしているのか聞いてみた。
大塚が彼女とメールのやり取りをして帰ってきた答えはこうだった。
自分の中では友達として見てたのにそんな風に思われてるなんて話しづらい。
クラスが話している噂話が彼女にも届いてしまったみたいだ。
22: 1 2010/02/07(日) 16:29:40.72 ID:l+JRQXVZ0>
自分はもうこの空気に耐えられなくなり、大塚に言った。
俺は彼女が好きじゃなく、別の中学の子が好き。
好きな人に初めてついた嘘だった。
そして同時に僕は人を好きになるだけでこんなにも大事な人を悲しませてしまうくらいな ら
もう恋愛なんてしない、と誓った。
次の日からは彼女はまた笑顔で僕に話しかけてくれた。
僕は精一杯話すのに必死だった。
学校でも塾でも彼女を好きだった僕の存在はクラスの話題から自然に消えていった。
そして1ヶ月後
大塚と彼女が付き合っていた。
24: 1 2010/02/07(日) 16:30:27.70 ID:l+JRQXVZ0>
僕は工業高校に入学した。
彼女と大塚はいつの間にか別れていたが結局僕は最後まで自分の気持ちを言えなかった。
卒業式が終わったあと通学路の分かれ道で僕は彼女の後姿を見送った。
高校に入り受験勉強から開放されたのと親に反抗してたということもあり
勉強はまったく手につかなかった。
タバコも吸い始めた。
こんな僕を彼女が見たら彼女は止めてくれただろうか。
高校は楽しかった。
けどやはり彼女のことが気になっていた。
こんな楽しい時を彼女と過ごせたらもっと楽しかっただろう。
彼女は今どうしているのか、元気にしているのだろうか。
いじめられてたり、仲間外れになっていないか。
そんなことを思うたび彼女のことが心配で会いたくて仕方なかった。
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/07(日) 16:31:09.07 ID:tNIAH04+0
ほぅほぅ
29: 1 2010/02/07(日) 16:33:09.79 ID:l+JRQXVZ0>
バイトを始めた。
他校の同い年の女の子が入ってきて一緒にいるうちに好きになった。
しかし僕は怖くて結局自分の気持ちは伝えられなかった。
そして僕は流されるままに高校を卒業し、就職した。
31: 1 2010/02/07(日) 16:33:53.81 ID:l+JRQXVZ0>
就職先は客先に行き機械を修理するサービスマンだった。
外回りで色々な場所にいくため、もしかしたら彼女に会えるかもしれない、
と心の中で小さく思ったと思う。
しかし会社は厳しく、僕の理想の仕事とはかけ離れていた。
だんだん仕事が嫌になってきたが20歳になれば彼女とまた会えると信じて
僕は辞めずに頑張った。
そして成人式。
小学校は違うため2次会の同窓会で会えると信じてた。
旧友にも会ったが僕の頭の中ではそれどころじゃなかった。
彼女に会って言えなかったこと言うんだ。
そう心に決めていた。
けど彼女は現れなかった。
32: 1 2010/02/07(日) 16:34:45.85 ID:l+JRQXVZ0>
ある日秒速5センチメートルというアニメを見た。
小学校のときに好きだった彼女と別れてしまったが大人になっても
それを引きずってしまっている男性の話だ。
見た後はすごく胸が痛かった。
あのとき自分の気持ちを伝えていれば未来が変わっていたかも知れない。
共感できる気持ちと供にまた彼女に会いたいという気持ちも大きくなった。
33: 1 2010/02/07(日) 16:36:21.49 ID:l+JRQXVZ0>
ある冬、僕は精神的にダメになった。
仕事が辛くて死にたい、車を運転しているときに壁に突っ込んだら楽になれるだろうか。
そんな風に思ってしまった。
この日も無意味に6階立ての立体駐車場の屋上に来た。
車から降りて柵を見ながらぼーっとしていた。
こんだけ高ければ楽に死ねるかな・・・
ふと顔を上げて見ると街が見えた。
紛れもなく僕が生まれ育った場所で彼女に恋をした街だ。
ここで死んだら彼女に会えなくなる・・・
僕はそう思い死ぬのをやめた。
そして会社もやめた。
35: 1 2010/02/07(日) 16:37:56.90 ID:l+JRQXVZ0>
親に相談した。
死にたいとも話した。
親は辛かったね、頑張ったねと言ってくれた。
僕は久しぶりに親の前で泣いた。
8月に仕事を辞め、旅に出た。
誰かが旅は若いうちにしろと言ってたからかもしれない。
旅に出て様々な人に出会い、自分1人じゃ生きていけないだなと改めて感じた。
旅の途中も無意識に彼女を探していた。
東京や仙台、秋田、沖縄・・・
こんなとこにいるはずもないのに癖になって探していた。
36: 1 2010/02/07(日) 16:38:35.99 ID:l+JRQXVZ0>
9月になってから再就職しようと思ったが5年も働いているから充電期間、
と自分に甘え行動しなかった。
そしてあまり外にも出なくなり、あれだけ助けてくれた親とも話さなくなった。
こんな僕を彼女を見たらどう思うのだろう・・・
あれだけ会いたかった気持ちが会いたくないという気持ちに変わっていった。
37: 1 2010/02/07(日) 16:39:19.23 ID:l+JRQXVZ0>
気づけば2010年だった。
あっというまだった。
何かを始めなきゃという気持ちは出てきたが10月に東京の会社の面接に落ち
そのまま時は流れていった。
彼女に会わなくて成長できない中学生の自分がまだいた。
僕は働く場所を探した。
もし彼女と会っても恥ずかしくないように働こうと思った。
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/07(日) 16:39:35.30 ID:rJZVTnwV0
どれ、最後まで聞いてやろう。
ちなみにおにぎりは鮭で頼むわ。
40: 1 2010/02/07(日) 16:40:03.53 ID:l+JRQXVZ0>
新しい職場は楽しかった。
今までの外回りと違い工場での勤務だったが覚えることが沢山あり充実してた。
働くようになってからは親ともまた話すようになり、ちょっと嬉しかった。
2週間くらい経ち仕事も慣れてきて色々考え事をするようになった。
僕はあと何をすればいいのか。
答えはすぐに出た
もちろん彼女に会うことだ。
彼女に会って自分の気持ちを伝えて新しい恋愛をする。
初恋を終わらせるため僕は会う決心をした。
41: 1 2010/02/07(日) 16:41:13.80 ID:l+JRQXVZ0>
友人に相談した。
周りの人は揃って応援してくれた。
後悔だけはしたくない、自分の気持ちを言ってキッパリけじめをつける。
そして僕は手紙を書いた。
もう一度あのころに戻って話がしたい、もう一度会って下さい。
42: 1 2010/02/07(日) 16:42:15.38 ID:l+JRQXVZ0>
会えるかどうかはわからなかった。
彼女ももう24歳。実家を出てしまってる場合や結婚している可能性もある。
最悪、死んでしまっているかもと様々な不安がよぎったが僕は手紙を書き彼女の家のポストに入れた。
あのとき友人から手紙出す勇気を貰えなかったら僕は進めなかっただろう。
本当にありがとう
43: 1 2010/02/07(日) 16:43:36.91 ID:l+JRQXVZ0>
今働いている職場は朝が早い。
6時ごろから勤務開始だ。
時計を見ながらもうあの手紙を読んだろうかと気になって仕方なかった。
見てもらえなくて捨てられたらどうしようかとも思った。
胸に入れていた携帯にメールの着信がきた。
心臓の音が高鳴るのがわかった。
変な広告メールだろうと思ったが気になり携帯を少し覗いた。
知らないメールアドレスだった。
44: 1 2010/02/07(日) 16:45:31.74 ID:l+JRQXVZ0>
昼休みに入り、メールを開けてみる。
彼女だった。
彼女はまだこの町にいた。
彼女はまだ僕のことを覚えてくれていた。
彼女がメールをくれた。
9年ぶりに連絡がとれた。
生きてて良かった・・・
そのときの気持ちを表すならこの言葉しか浮かんでこなかった。
そして僕は泣いた。
周りに気づかれないように泣いたが顔はぐしゃぐしゃだったと思う。
けどかまわず泣いた。
もう感情を押し殺すのは無理だった。
45: 1 2010/02/07(日) 16:47:04.55 ID:l+JRQXVZ0>
彼女と会う約束をした。
場所は彼女の家の近くの公園だ。
約束の日までまだ一日あったが僕は抑え切れなくてメールがあった日に
妹から自転車を借りて彼女の家の前まで走った。
彼女の車はなく、メールも帰ってきてないため会えなかった。
馬鹿みたいだなと思ったが久々に立ち漕ぎした体の痛みと嬉しさでどうでもよかった。
46: 1 2010/02/07(日) 16:48:27.28 ID:l+JRQXVZ0>
時間が経つのが遅く感じた。
同時に嬉しさが不安という感情に変わっていった。
彼女の前でうまく話せるかどうか。
9年前みたいに自分の気持ちを伝えれなかったらどうしようか。
あれだけ会いたいと思ってたのに明日が怖かった。
胸が潰れる思いとはまさにこういうことだと思った。
何かをして気を紛らわせたかったが何かをすると大切なことを忘れそうで怖い。
彼女と会うまでの時間を計算しながら僕の心が耐えられるかどうか不安だった。
47: 1 2010/02/07(日) 16:49:19.53 ID:l+JRQXVZ0>
寝れずにPCをいじっているとCDドライブが動いた。
1年前に故障してもう交換を考えていたのに驚いた。
近くにあったCDケースを開けてみると19のアルバムが入っていた。
9年前の中学時代によく聞いた曲だった。
9年前の思い出は9年前の音楽が凄く合っていた。
僕の心からはいつしか不安が消え去っていた。
彼女に会いたい・・・
今までより強くそう思った。
49: 1 2010/02/07(日) 16:50:04.48 ID:l+JRQXVZ0>
目覚ましもかけずに8時に目が覚めた。
外は晴れている。ヘッドフォンでも昨日聞いていた19の曲が流れている。
あぁ、ついに会うんだ・・・・
僕は身支度をした。
結果はどうであれ前に進むんだ。
50: 1 2010/02/07(日) 16:51:11.28 ID:l+JRQXVZ0>
待ち合わせの1時間前には家を出た。
公園までは歩いていくことに決めた。
中学のころ、彼女に会いたくて毎日通った通学路を通った。
9年も経てば街は変わっていた。
暗くて怖かった雑木林はなくなり、帰りにじゃれていた犬はもういない。
帰り道に通った友人の家は更地になり、畑だったところには家が建っていた。
けどこの街が変わっても僕の気持ちは9年前と同じだった。
ようやく会える・・・
51: 1 2010/02/07(日) 16:52:17.86 ID:l+JRQXVZ0>
30分前に着いた。
晴れていたが風が強く公園は寒かった。
待ち合わせ場所は失敗したかな、と心の中で苦笑いをした。
僕は花壇で風を凌げる場所に腰を下ろした。
果たして彼女に言えるのだろうか。
そのことだけが頭の中を駆け巡り僕は待っていた。
今までで一番長く思えるような時だった。
52: 1 2010/02/07(日) 16:53:12.78 ID:l+JRQXVZ0>
気づくと僕は暖かな陽気に目を閉じて考えていた。
携帯を見た
13時5分。
慌てて辺りを見渡した。
風を凌げる場所だからちょっと隠れる場所になっていた。
そして左を向くと女の子が誰かを探して立っていた。
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/07(日) 16:53:19.32 ID:0biksQEC0
紫煙
54: 1 2010/02/07(日) 16:54:06.42 ID:l+JRQXVZ0>
彼女は僕に気付いていないようできょろきょろしている。
息をするのが辛かった。
そして声をかけた。
彼女だった。
一目見た瞬間からわかった。
髪も染めて、ピアスもして、大人になっていたけど僕にはすぐわかった。
嬉しくてしょうがなかった。
また会えるなんて。
彼女は言った。
メールでも話した通り今日は時間がなくてごめんなさい
僕はすぐにでも話そうと思い、彼女をベンチまで連れて行った。
55: 1 2010/02/07(日) 16:55:18.08 ID:l+JRQXVZ0>
あんだけ話せるか不安だったのにスラスラと話せた。
手紙を読んでくれたこと。
この街にいたこと。
また僕と会ってくれたこと。
彼女のおかげで死なずにこうして話ができること。
9年間言えなかった、大好きだったということ。
そして新しい恋を探すということ。
全部話した。
全て話したとき彼女は涙目だったと思う。
僕は一つだけお願いをした。
またこうして会えたことを祝って握手をしよう
僕は手袋を外し、彼女の手を握った。
冷たいね、と僕が言うと少し笑っていた。
56: 1 2010/02/07(日) 16:56:24.15 ID:l+JRQXVZ0>
僕は最後に彼女に何か言いたいことはある?と聞いたが何もないと言った。
彼女と家の前の交差点まで一緒に歩いた。
彼女はちゃんと高校に行き、大学に行き就職しているそうだ。
心配だったがそれを聞けただけで僕は嬉しかった。
彼女がこうして生きて立派な大人になってるだけで嬉しかった。
僕は近い将来この街を出て、1人暮らしをして新しい恋を見つけようと思う。
その前に君に会えて本当に良かった。
彼女の鼻をすする音だけが聞こえた。
彼女を抱きしめたかったが僕がこう言った以上出来なかった。
そうすればまた彼女のことが好きになり新しい恋に進める気がしなかったからだ
57: 1 2010/02/07(日) 16:57:29.67 ID:l+JRQXVZ0>
交差点まで来た。
ここでお別れだね。これからも気をつけてね。
彼女もそっちも新しい恋を見つけてね、と言ってくれた。
そして彼女と別れた。
足取りは軽かった。
胸もスッキリしていた。
けど振り返って彼女を見送るのはやめておいた。
ようやく初恋が終わった24歳の冬だった。
58: 1 2010/02/07(日) 17:02:44.14 ID:l+JRQXVZ0>
以上、俺が4時間前にあった出来事だ。
ぶっちゃけ向こうからの返事がなかったから若干もやもやしている感じはある・
それに時間がないからこっちが一方的に話した感じだったから引っかかるな。
出来ることなら付き合いたかったけど初めて会ったときみたいにモジモジしてたからそこまで言えなかったわw
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/07(日) 17:02:53.89 ID:rJZVTnwV0
>>1
乙
途中から目から汗でてきたわ。
今後もいい恋出来るといいな。
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/07(日) 17:03:35.28 ID:IA4KKpFLP
>>1
おつかれー
感動した!!
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/07(日) 17:05:20.27 ID:S6+Thdlz0
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