5:
蒲田駅の改札を颯爽と抜ける>>1の姿を発見した。
チノパンに小綺麗なシャツの>>1に、気づく人はいない。
今日は、6時30分から、営業車の確認だ。Q おはようございます 朝、早いですね?俺「ええ。もう少し早くから動かないといけない時は、社で寝泊まりですかね。余裕をもった行動、これが大切なんです。」何も考えず、>>1は会社に向けて歩き出す。
手に持つ栄養ドリンクが、途中、3回変わった。俺「俺なんかが仕事やれてるのは、会社と上司の支えがあるからなんです。
支えられてばかしじゃなく、こうやって早く動き出さないとね。」そう語る>>1の目に迷いはない。
6:
プロニートの人かね
※参考→ナレーター「プロニートの朝は早い」
7:
Q いつも、この道なんですか?
俺「いや、会社への道は、いつも変えています。
毎日、新しい発見がほしいんかなぁ。
ほら、この道でも会社に行けると思うと楽しいじゃないですか。」
ただ、歩くわけではない。
遊びを忘れない>>1の姿勢に、プロフェッショナルの気概を感じた。
俺「・・・あぁ、行き止まりかぁ。この道は駄目だなぁ。」
結局、この日は6時35分に会社に着いた。
8:
9:
11:
営業車のチェックを終えた>>1は、休む事無くトイレと周りの掃除をはじめた。Q 掃除ですか?「社の汚れは心の汚れ。来る人に気持ちよく使ってもらいたいじゃないですか。」そう言って>>1は、ホースから水を出す。
便器に水をかける手つきは手慣れたものだ。
入社6年ともなると、水をかけ、自然に乾くスピードが分かるのだという。
真剣な目つきから、その凄さが伝わる。
13:
8時
我々は、課長の椅子に座る>>1の姿を発見した。
リラックスしつつも、足で器用に回転させるその姿が、他者が近づく事を許さないように見えた。
我々は、その姿を遠巻きに30分見続けた
16:
8時30分
段々と社員が入社してきた。
8階の窓越しにそれを察知した>>1は、
課長の椅子から離れ、自分の席に戻った。
Q 課長の椅子に座っていたのは?
俺「あぁ、あれ?課長が座った時に、感触おかしいと駄目じゃない。
そう言う所、繊細だから、うちのボス」
上司への気遣いを忘れない。
>>1の一言一言に、ただただ圧倒されるばかりであった。
18:
19:
8階一帯に響くその声に、我々は駆け寄った。
>>1が同僚にあいさつをしている姿だった。
普段の優男の風体からは想像できない姿に、プロフェッナルの気概を見た。一通りあいさつが済むと、突然>>1がフロアの端に駆け出した。
我々も、後に続いた。
20:
Q どうしたんですか?
俺「・・・・・・しっ。静かに。」
無言で目の前の機械にカードを近づける>>1。
甲高い電子音とともに、>>1がカードを離す。どうやら終わったようだ。
俺「あぁ、この時間になったら、こうやってカードを近づけないと駄目なんですよ。
年功序列っていうのかな?俺、こう見えても一番の下っ端でさ。
みんな来てからじゃないと出来ないからさ。
早くても駄目、遅くても駄目。そういうところ、わかる?」
軽い笑みとともに、>>1がその場を離れる。
目の前の機械には、『9時30分入社』とだけ映し出されていた。
21:
証券とかそっち系
23:
ミーティングも一通り終わり、>>1の仕事に同行することになった。営業車で、担当エリアを回るそうだ。車を走らせる事30分、突然>>1が我々に口を開いた。
俺「ごめん、ちょっといい?」
24:
業務用車をバック駐車で入れるのはさすがである。
プロの仕事が光る。向かったのはアミューズメントモール。
ここで我々と一緒に見たいものがあるそうだ。俺「ここで、研究させてもらってるんですよ。
お客様が、今、どんなものに興味があるか。
あるのならば、どういった点に食指が動くのか。
毎日が勉強の世界なんだよね。」そう話す>>1の顔は真剣である。
26:
見極められない人はやっていけないからね。
っと、皆これを選ぶな。じゃあ、俺もこれにしようかな。」そう言って>>1は、シアター1と書かれた部屋の中に消えていった。我々は、外で待つ事にした。
27:
15時30分
映画館から出て来た>>1と再会した。
キャラメルポップコーンの香りが、
ファービュラスに>>1を包んでいた。
帰りしなの車中、>>1はファブリーズを服に吹きかけていた。
俺「仕事の汚れは、会社に持ち込まない。
願掛けじゃないけど、こうすれば仕事が上手くいく気がするんだ。」
些細な気遣いに、プロフェッショナルたる所以を見た気がした。
29:
17時
>>1の営業車で、会社に戻ってきた。
>>1の、「商材は売れなかったが、油は売れた」の一言に、
只ならぬセンスを感じた。
33:
18時
空が暗くなり出して来た
カードを近づけ、『18時退社』の電子音を聞く
18時30分
>>1は、パソコンメールに目を通している
Q 仕事のメールですか?
「えぇ、午前午後とたまったメールをね。
リテール部門さんなんかとは、これ使わないと連絡取れないからさ」
言い終わった後、机の上の缶コーヒーを飲み干す。
そう言いながら>>1は、課長の方を見る。
俺「課長、まだ帰らんのか。」
我々がなんとか聞こえる声で、>>1はそう言った。
自分の仕事で大変な時も、上司を気遣う。
プロフェッショナルの鑑としての姿を、ここに見ることができた。
34:
正にプロニートの対局
だがそのプロ意識には通じるものがある…
35:
22時
ここで>>1の目つきが鋭くなる。
視線の先を見ると、課長がパソコンを畳んでいた。
声のトーンを落として>>1が語りかけてくる。
俺「課長が帰らないと、俺ら帰りにくいしね。今日は22時、いつもより早い。アマチュアは場合によっちゃ帰るからね。俺は、そう言う所では妥協しないし。」
声とあわせて、自分の周りを片付け出す>>1。
我々は目を見張った。
36:
課長「おい、>>1。今から飲みにいくぞ?ん?」途端に、周囲が慌ただしくなった。
37:
39:
>>1の上司たちである。「おーい、>>1。課長いつもん所連れてってやってや。
俺ら、今日中に仕上げないといけない案件あるからさ。」
言い終わった後、2つ上の係長と主任は、再びパソコンに向かった。係長から後で聞いたが、これもまた、効率の果てだという。
仕事と職場の雰囲気を考えた、ギリギリの業だそうだ。課長に見つからないよう主任が>>1に渡したウコンの力が、
>>1に明日の商談を思い出させた。>>1と課長が会社を出た後、ふと会社を見上げると、
8階の電気が落ちるのが見えた。
40:
午後23時
我々は課長に同行を許され、新橋と汐留の中間にある、
行きつけの飲み屋へ入った。
学生や20代が入る様な場所ではない。
一見の客には読めない店の看板が、スナックだということを教えてくれた。
Q 辛くないんですか?
俺「まぁ、ね。でも、俺が課長と来たから、係長らも仕事ができたわけで。
それを考えると、家と反対に来た甲斐があるってもんかな。はは。」
一切の妥協を許さない>>1の姿勢は、真剣そのものだった。
41:
46:
仕事のこと、家庭のこと、結婚や恋愛のこと。
おおよそ、どのような上司でも、一度は部下に聞くフレーズ。
上品か下品な人間かによって変わるが、
あまり品のいい感じではない事は、>>1の顔色から窺い知る事ができた。特に、友人・恋愛のキーワードが、>>1に焦りの色を見せた。
49:
しかし、ここでも>>1の判断は早かった。
どちらのキーワードも、上手くいっていないで躱し、
課長の若かりし頃に繋げる。
波がこちらに戻る前に、仕事の話に持ち込んだ。
お手洗いへ席を外した>>1に話を聞く事にした。
Q 焦り、ありましたよね?
俺「絶対言っちゃいけないのは、友達はいない、彼女もいないってことだね。
変人扱いされるし、彼女いないと、変に燃え上がる年長者もいるからな。
下手すると、このまま風俗コースもあるからね。それだけは避けないと。」
ここに、熟練の技を見た。
60:
部長だ。どうやら課長が呼んだらしい。慌てて、>>1がこちらへ向かってくる。
俺「これはまずいわ。ここ、カラオケあるでしょ?
部長カラオケ好きだからな。下手したら2時コースもありえるかも。」焦りの表情が伺える。
64:
しかし、これ以上ここに留まるのは危険だ。
意を決し、>>1が口を開いた。俺「部長がカラオケ好きってのは知ってる。
でも、上手いかとか、どんな曲が好みかとか分からないしな。」Q どうします?
俺「セオリー通りの曲で行くしかないわ。スナックのカラオケだし、
90年代以降は地雷の可能性もある。そもそも置いてないかもしれないし。」冷静な分析が続く。
これも、プロフェッショナルへの過程で身に付いたものらしい。
65:
66:
プロニートとプロ社畜を経験している本物のプロじゃないのか
68:
氷室京介である。しかも、マリオネット。
すかさず>>1が、合いの手を入れる。
スナックなので、カラオケよりは静かにだが。同時に、課長がマリオネットを歌い出した事で、
>>1に更なる課題が伸し掛る。
71:
再びスタッフの所にきた>>1が、口を開く。
Q 課長、上手いですね
俺「課長がマリオネット歌い出したせいで、ハードルがあがっちゃったな。
しかも、完全に部長置いてけぼりだし。」
そう一言話し、席に戻った。
72:
84:
それは暗に部長は「自分の為に踊りな」と>>1に社畜宣言しているのか?なんてハイレベルな戦いだ…就活予備生として勉強になる社畜っぷりだぜ!
75:
>>1がママにリクエストを入れる。
課長のマリオネット → 自分 →部長と、
上手く渡すための、ギリギリの計算が求められた。そして、>>1が選曲したものは・・・
67:
どうする、社畜先輩!?
80:
50代の部長世代の事を考えると、ベターな選択だったと思う。
周りのお客の事を考えても、「シングルベッド」や「AKB48」に、
安易に手を出すべきではなかったと、後で>>1から教えられた。Q 古いの知ってますね?
俺「東京ラプソディか、天城越えのどっちかしかないじゃん。あの流れだとさ。
あれなら、あの年代に対応できるし、周りも味方に出来る。
変な選曲で、絡んでくるのもいるしさ。」一仕事終えた>>1の顔は、今日一番の笑みであった。
87:
課長と>>1はバーに向かった。俺「次の日の仕事より、今日の関係が大切なんだよ。
明日は大事な商談だし、味方の課長を敵にすることができる?
できないでしょ?」鞄から出した水を飲みながら、>>1は答えた。
89:
我々スタッフの中で、一番若い社員の所に向かって来た。
どうやら、バーに不得手な社員を気遣ってくれたようだ。自社だけでなく、他社の社員と言えども助け合う。
ここに、プロフェッショナルの流儀が見えた。
90:
97:
課長とバーを出、
新橋駅に消えようとする>>1に、我々は最後の取材を求めた。
しかし、手で拒否される。
後で聞いた話だが、吐くか吐かないかの瀬戸際だったらしい。こういう気遣いに、改めてプロフェッショナルの姿を見た。プロ社畜>>1。
彼は明日の朝もまた、5時には起きるという。end
100:
110:
二番煎じだろ……?
111:
113:
116:
前の会社だな
酒の席のは、今の会社も若干混ざってる
118:
123:
今の会社は、なんかの企画ついでに飲み会が開かれるパターンかな
上司が引っ張るパターンじゃない午前まわりの飲み会なら、次の日半休取らせてくれるし営業の仕事だと、喫茶店とかで休むひとは多いよ
休めるだけマシなのかもしれんがな
122:
上司どころか同僚でも風俗好きはいるからな。
125:
友達は連呼しとけ
会社にいなくても、学校や趣味でいれば問題ない
最悪、結婚式の二次会に誰かくればいい
あと、彼女いなくても、女友達と週末遊んでるとか、いないんじゃなくて、いかないみたいなスタンスがいいと思います
124:
ここまでやって
お給金のほうはおいくらぐらい…?
126:
手取り21かな
年齢マイナス10か
128:
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