好きな女子の前歯舐めたせいで高校生活が地獄になった話
1: 名も無き被検体774号+2013/05/22(水) 23:26:50.81 ID:yd4FiNt40
4: 名も無き被検体774号+2013/05/22(水) 23:30:29.97 ID:KOy6+Xu70
まあまあ聞いてやるからはよ
6: 名も無き被検体774号+2013/05/22(水) 23:33:05.78 ID:yd4FiNt40
あれは俺が高2だった頃の話
俺はバスケ部に所属してたんだ
とは言ってもかなりヌルい部活だったから俺らはロクに練習もせず毎日女子バスケ部の練習をエロい目で見てた
7: 名も無き被検体774号+2013/05/22(水) 23:36:42.25 ID:yd4FiNt40
ある夏の日の朝練
俺らはいつものように女子の脚とかユニフォームの隙間から見えるスポブラとかを鑑賞してたんだ
その日、女子は1年対2年でミニゲームをやってた
俺らの目当ては1年女子の中でもひときわ美少女で長身で巨乳の子(以下A子)だった
全盛期の新垣結衣みたいな感じの子だった
8: 名も無き被検体774号+2013/05/22(水) 23:41:18.22 ID:yd4FiNt40
そしてしばらく観戦?してたら事故が起きた
A子がシュートを打とうとしたとき、ブロックしようとしたやつの肘がA子の顔面にぶつかったんだ
A子はその場に蹲ったまま暫く動かなかった
顧問とかチームメイトが駆け寄る
何故か俺らも駆け寄るww
9: 名も無き被検体774号+2013/05/22(水) 23:42:29.08 ID:yd4FiNt40
あの…読んでる奴いる?
なんか虚しくなってきた
11: 名も無き被検体774号+2013/05/22(水) 23:44:09.44 ID:YDW6Q89B0
14: 名も無き被検体774号+2013/05/22(水) 23:47:20.00 ID:yd4FiNt40
口々に「大丈夫か?」とか言いあってるうちに、顧問があることに気づいた
顧問「おいA子!お前歯がおれてるぞ!」
A子「え…あ…」
A子の顔は鼻血でベトベトだった
A子はキャプテンに連れられて保健室へ行った
俺らは、まだくっつくかも知れないから折れた前歯を探すことになった
16: 名も無き被検体774号+2013/05/22(水) 23:51:18.08 ID:yd4FiNt40
男女バスケ部と、たまたまそばにいた生徒会の連中とで這いつくばって歯を探した
なんかひき逃げの捜査をする鑑識係みたいだった
俺が四つん這いになってゴールの下をさがしてると、掌になんか食い込むものがあった
小石かなんかかと思って見てみたら、、、、
A子の前歯だった
17: 名も無き被検体774号+2013/05/22(水) 23:56:04.53 ID:4TsKGVJg0
すぐに顧問に知らせようと思った
でもここで、俺の心で天使と悪魔が戦い始めた
天使「早くA子に届けなさい!今なら間に合うかも知れないわ!女の子が歯抜けなんて可哀想だわ!」
悪魔「あの可愛いA子の身体の一部だぞ?どんなリア充も持ってない宝物だぞ?唾液とかついてんだぞ?」
18: 名も無き被検体774号+2013/05/22(水) 23:56:09.49 ID:fTXSCASp0
20: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:00:02.55 ID:1K+SLngJ0
俺の中の悪魔は強かった…
風来のシレンでいうと万引きしたときの店長くらい強かった…
てか天使が弱すぎた…
スマブラでいうとCOMのプリンくらい弱かった
俺は誘惑に負けてその歯をそっと口の中へ…
22: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:05:05.96 ID:1K+SLngJ0
俺は下の歯と唇の間に宝物を収めて歯を探すふりをした
歯を探してた連中が1人また1人と諦めて体育館を出て行く
俺も、白々しく「見つからねーなー」とか言いながら諦めたふりをして教室へ向った
もう後戻りは出来ない
もう俺の口の細菌とかついてるだろうし…
24: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:08:01.93 ID:Q1idyhmuO
全盛期のガッキーの前歯と鼻血なら喜んで舐めるわ
25: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:09:14.11 ID:1K+SLngJ0
教室に戻る途中、顧問に連れられて駐車場へ向かうA子とすれ違った
車で病院へ行くらしい
顧問「歯、あったか⁉」
俺「いえ、みんなで探したんですけど…」
A子「すみません…ありがとうございました」
ここにきて罪悪感ピーク
26: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:09:26.62 ID:lMeZQwQ/0
なんでバレたんだよw
27: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:09:31.97 ID:z7XHSb4VO
29: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:14:47.90 ID:1K+SLngJ0
>>26
まあ待て
>>27
マジで?
32: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:19:22.55 ID:z7XHSb4VO
>>29
マジで
牛乳でもおk
28: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:13:21.36 ID:1K+SLngJ0
教室へ行ったら、加害者?の女子(俺のクラスメート、以下B子)が泣いてた
B子「A子ちゃん…の…歯…あっ…た?」
俺「いや…」
B子「あぁ…」
俺…極悪人…
33: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:23:20.93 ID:1K+SLngJ0
俺は罪悪感を抱えたまま1時限目の現文の授業を受けた
教師「じゃあ…俺君…次読んで」
俺「しかし文名は容易に上がらず、生活は日を追うて…」
そのとき、一瞬気を抜いたせいで歯が口からこぼれ落ちた
ヤバイ
俺は焦って口を押さえた
教師「どした?」
俺「ちょ…その…ヨダレが…」
まわり「きたねえww」
教師「ちゃんと拭いとけよ…」
セーフ
35: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:25:03.53 ID:Q293UmcL0
なんで歯入れたまま授業受けてるんだよwww
36: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:26:17.32 ID:1K+SLngJ0
休み時間、俺は作戦を変更することにした
歯を隠す位置を舌の裏側にしてみた
意外としっくりきた
これなら大丈夫とマジで思った
37: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:31:37.50 ID:1K+SLngJ0
2時限目 数学
授業が始まってすぐ、俺は致命的なミスに気づいた
舌の裏側に入れたら喋れねえww
当てられたら終わりじゃね?
まぁ口から出せばいい話なんだけど、ポケットとかに入れてホコリが付くのがなんか妙に嫌だった…A子が汚れるきがして
笑いたきゃ笑え
38: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:33:09.54 ID:RqaCo29D0
なんでずっと口に保存してんだよww
40: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:36:58.34 ID:1K+SLngJ0
仕方ないから、歯を別のポジションに移動させることにした
奥歯と頬の間、上唇と前歯の間、いろいろ試してみたけどしっくりこなかった
その時だった
教師「なに飴喰ってんだお前!」
パーン
丸めた教科書で後頭部を思いっきりはたかれた
前のめりになる俺
机に落ちて床を転がる真っ白い歯…
41: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:40:29.39 ID:1K+SLngJ0
一瞬笑いが起きた
でも床に落ちた歯に気づいた奴を中心に騒ぎ始めた
「ちょ…先生やりすぎ!」
「俺君!歯おれたよ!」
「体罰じゃね?」
教師パニック
俺もっとパニック
44: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:46:41.31 ID:1K+SLngJ0
教師「そんな強く叩いたつもりは…おい俺、大丈夫か?見せてみろ!」
俺「いや、だ、大丈夫っす、全然…」
教師「いや、折れてんじゃないか!」
俺「ま、マジ…大丈夫…乳歯…とかかも…」
言い訳が意味不明
もうテンパりすぎて涙でた
教師「すまん!痛かったな!謝るから見せてくれ!」
もう観念するしかなかった
45: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 00:53:48.50 ID:1K+SLngJ0
俺の口の中を覗きこむ教師
教師「えっと…どこだ?」
俺「いや、その…」
教師「と、とにかく保健室行って、歯医者に連絡しよう!」
俺「いや…ほ…ほんと大丈夫…す…」
その時、同じバスケ部の奴(ノンスタ石田に似てるから以下石田)に似てるから以下が思い出したように言い出した
石田「あ、今医者行ったらA子ちゃんに会えんじゃね?ww」
B子「やめなよ…」
B子の友達「不謹慎でしょ!」
石田「なんだよ…うっせえな」
もうやめて…
46: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 01:00:47.09 ID:1K+SLngJ0
石田のせいで教師を含めたクラスの何人かが状況を察し始めた
教師「お前…今日の朝…体育館…いたか?」
俺「はい…」
教師「とりあえず…保健室…な…」
俺「……」
終わった
全て終わった
その時もう退学しようと思った
中学受験して入ったそこそこ有名な学校、部活でも次期キャプテン候補だったのに…成績もまぁまぁよかったのに…仲良い女子もいたのに…
47: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 01:06:34.22 ID:1K+SLngJ0
保健室には何故か女子バスケ部の顧問がいた
顧問「俺よ…朝練のときの話なんだけど…」
俺「はい…」
俺は全てを正直に話した
顧問が「何で?」という野暮な質問をしなかったことが唯一の救いだった
保健の先生「ま、まぁ…すぐ見つかってても多分くっつかなかったと…思います…けどね」
本当なのか慰めなのかわからんかったがちょっとホッとした
48: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 01:07:29.38 ID:1K+SLngJ0
しつこいようだけど…まだ読んでる?
心配性なんだわ…俺www
55: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 01:16:29.71 ID:MtNNzvt30
その日は体調不良ってことで早退させてもらった
家に帰って部屋に入ったら母親がなんとも言えない顔で手招きしてきた
母「あんた…先生から聞いたよ」
俺「うん…」
母「まぁ…他人様の物を盗んだ…ことになるのかしらねぇ…?」
俺「いや…拾得物…じゃない…かな…」
姉「うわぁ…キモ!!」
母「とにかく…今晩謝りにいこうか…」
俺「何て言って…謝れば…」
母「自分で考えてよ…」
56: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 01:16:53.36 ID:/LxtKXos0
折れた歯はくっつかない
抜けたならくっつく可能性はある
57: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 01:21:27.18 ID:MtNNzvt30
謝罪の言葉を考えながら携帯開いたらメールが28件きてた
「歯、大丈夫?wwwお前、前歯だけ真っ白ww」
「何味だった?ww」
「奥歯は俺なww」
「死ねばいいと思うよ」
「流石にないわ~」
俺は泣きながら携帯折った
58: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 01:23:30.90 ID:O942qzVWO
自業自得‥
61: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 01:29:00.61 ID:MtNNzvt30
とりあえず夕方、先方に連絡して母と2人で謝りに行くことになった
多分道中も泣いてたと思う
A子の家の近くまで来てゲロ吐いたの覚えてる
なんとか家までたどり着いたけど、呼び鈴鳴らすまで10分くらいかかった
俺「あ、あの、○○と…言います…あの、その、あの、A子さんの…ことで…」
インターホンの声「はい、いま行きます」
多分一生で一番緊張した
63: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 01:38:10.69 ID:MtNNzvt30
A子の母親はすげー優しい、菩薩のような人だった
A子母「わざわざお越し下さいまして、どうぞお入り下さい」
謝罪にきたはずなのに紅茶と高級そうなケーキが出てきた
母「そんな、お気遣いなく!それよりうちの息子が…申し訳ございません!」
ボーっとしてたら、母に頭を押さえられて土下座させられた
俺「す…すみません…でした」
A子母「まぁ…A子に直接何かしたというわけでも…ないですしねぇ…」
A子母はかなり困ってた
そりゃそうだろうな
母「あの…もし出来ましたら…A子さんに直接お詫びを…」
え、もう帰ってんの?
A子母「わかりました、呼んで来ますね」
いるのかよ……
65: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 01:39:49.43 ID:us4sRAii0
プレイだなこれは
68: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 01:47:23.88 ID:MtNNzvt30
数分後、すご~く気まずい雰囲気のままA子が2階から降りて来た
A子「あ、俺先輩…えと…お疲れ様です…」
この状況でお疲れ様てww
まぁ「お疲れ~」 「お疲れ様です!」以外の会話を交わしたことないから咄嗟にでたんだろうけど
俺「あの…もう事情は…聞いてる…かな?」
A子「あ…先輩が…歯を…その…口に…保管してたこと…ですか?」
もうストレートに舐めてたって言ってくれ…
俺「ごめん…」
母「ごめんじゃないでしょ!」
俺「す、すみませんでした…」
1コ下の後輩に土下座する俺
70: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 01:55:47.34 ID:SQi8lN630
くっそわろたwww
72: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 01:56:44.11 ID:MtNNzvt30
A子「え!いや?頭あげて下さい!」
A子もすげー困ってた
母「あの…歯は…大丈夫ですか?」
A子「あ、一応仮歯を入れました」
恥ずかしそうにチラッと前歯を見せたA子にちょっとキュンとした
A子母「後日インプラントにする予定です」
母「費用はこちらで負担させていただきますのでご連絡下さい」
A子母「いや、そんな、お気になさらずに!」
俺、少なくとも1年は小遣いなし確定
後日、遠慮する先方を押し来って払ったけど、普通はB子が払うもんじゃね?とか思った
73: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 02:00:02.46 ID:0u3pmNU1O
インプラント…大丈夫なのか
76: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 02:03:58.64 ID:1K+SLngJ0
その後、帰宅して、姉のゴミを見るような視線を受けながら飯食った
風呂入った後パソコンつけたらここにもメールがガッツリ来てた
クラスメートはおろか、面識のない1年からも嘲笑のメール
でも、その中に1件だけ「気にしないで下さい」というタイトルのメールがあった
81: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 02:13:03.19 ID:ii4u6s000
歯舐めたこと自体はキモイけど、さすがに治療費払う義理はなくね?
それはケガさせたB子が払えばいいじゃん
82: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 02:13:55.79 ID:1K+SLngJ0
一括削除しようと思ったけど、気になったので開いてみた
「新垣(仮名)です!今日のこと、気にしないで下さい!私も気にしてませんから!また明日あいませう!」
A子からだった
A子のアドは知らないので、成りすましかとも思ったけど、一応返信した
ちなみに、「あいませう」っていうのは真面目なA子が唯一思いついたギャグらしいww
俺は、もう恥ずかしくて学校いけないから退学しようと思ってることをメールで伝えた
その後、A子から返信はなかったので、そのまま寝た
83: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 02:16:33.52 ID:8U9SryhMO
90: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 02:24:09.99 ID:1K+SLngJ0
次の日、この上なく憂鬱な気持ちで学校行った
校門はいる時とかすげー腹痛くなった
流石に朝練はいけないけど、人の多い時間は登校しづらいから7時に早朝登校
教室で本でもよんでようと思ったが、この時、俺は大事なことを忘れてた
うちの学校は朝7時45分までは校舎内に生徒が入れない
つまり、一夜にして学校1の変態になったおれが、45分間校舎の周りをうろつかざるを得なくなったww
92: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 02:32:25.45 ID:1K+SLngJ0
多分、友達のいない奴はこんな気持ちで昼休みを過ごしてるんだろうな~とか思いながら、出来るだけ気配を消しながら人目につかないようにウロウロしてた
でも、完全に人目を避けるのは無理なわけで…
陸上部の奴とすれ違ったときには鼻で笑われ、女子柔道部のゴリラには小声で「キモ!」とか言われ、やっぱりもうこの学校にはいられないとマジで思った
たまに事情を知らない奴が「何やってんの?」とか言ってくるけど、それも辛かった
もう逃げ場がなくなった俺は、一番行きたくない体育館のトイレにこもるしかなくなった
94: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 02:35:21.52 ID:0u3pmNU1O
俺なら無理だ
95: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 02:38:27.14 ID:1K+SLngJ0
体育館裏口のドアを開けたとき、出てきた人とぶつかりそうになった
俺「あ、ごめん」
よく見たら、よりにもよってB子だった
最悪だ…
B子「あ…俺君…」
俺「あ、お、おはよう…じゃあ」
B子「あ、待って!ちょっと用があるから…待ってて」
俺はすげー怖くなった
これから女子に袋叩きにされるか、晒しものにされるか…
でも、もう学校辞めるつもりだからどうでもいいか…とか少し思った
97: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 02:46:49.84 ID:1K+SLngJ0
しばらくして、B子は一人の女の子を連れて戻ってきた
まぁお察しの通りA子なんだけど
A子「あ、あの、メール見ました…」
俺「あ、ああ…あれ」
A子「辞めるんですか?学校?」
俺「いや…流石に…居れないじゃん…w」
A子「辞めない方が…いいと思いますよ?」
俺「何で?」
A子「いや…部活もレギュラーだし…なんか成績もいいみたいだし…もったいないです」
なんかけいおんのあずにゃんみたいな喋り方だった
99: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 02:52:10.14 ID:IjvKHaDmO
101: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 02:56:39.93 ID:1K+SLngJ0
A子と辞める辞めないの問答をしているうちに、朝練終了のチャイムが鳴った
A子「とにかく、そんなことで辞められたら私も気まずいですから…それだけです!じゃあ!」
そう言って走って去って行った
もしかして…俺のこと好きなんじゃね?とかマジで思った
しばらく妄想に耽ったあと、始業のチャイムが鳴ったので、教室へ向かった
案の定、俺の机には「舐めるならこれにしとけ」とか書いた紙とのど飴が置かれてた
でも、不思議とさっきまであった「辞めたい」という衝動はなくなってた
102: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 03:04:39.72 ID:1K+SLngJ0
その後も俺はクラスではからかわれ続けた
机に「歯ヲ舐メル男」とか彫刻されるし、進路希望調査の紙には「新垣大学歯学部」とか書かれるし…
生まれて初めて便所飯もやったし…
でも、今辞めたらA子に気を遣わせるから…と自分に言い聞かせて耐えた
105: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 03:14:12.06 ID:1K+SLngJ0
そんな逆境の中、買い直した携帯にメールが届いた
「そろそろ部活、来て下さい。あと、メアド載せときます」
差出人は知らない番号…
まぁお察しの通りA子からでした
向こうはそんなに深い意味はないつもりなんだろうけど、俺はガチで惚れた
まぁ今更付き合うとかは無理だろうけど、ただそばに居たい…それが「辞めない理由」になっていった
106: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 03:22:50.83 ID:1K+SLngJ0
その後、俺は羞恥心とか全て捨てて部活に打ち込んだ
なんか知らんけど、本気でやればA子が自分のことを少しでも意識してくれるんじゃないかと思って
おかげで3年でキャプテンになり、すこしづつ部での信頼も取り戻していった
クラスでも、次第に「歯の話」がタブー視されるようになり、いつの間にやら忘れ去られていった
109: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 03:29:03.21 ID:1K+SLngJ0
その後、何とか高校も卒業にこぎ着け、部活に打ち込み過ぎたせいで1浪したけど第一志望の大学に入ることもできた
しかも、偶然にもA子も俺と同じ大学に現役合格してて、俺たちは同学年になった
学部は違ったからあんまり顔を合わす機会がなかったけど、それでも嬉しかった
113: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 03:36:04.22 ID:1K+SLngJ0
しかし、顔を合わせない期間が長くなればなるほど疎遠になるのは当然の事
あるとき、何気なく某SNSサイトを見ていると、A子の日記に「彼氏できたYO」と書いてあるのを見つけてしまった
すげーショックだったけど、まぁ仕方ないことだとわりきって貼ってあるプリを見たら…
石田ァァァァァァ!
彼氏、石田ァァァァァァ!
115: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 03:41:05.55 ID:1K+SLngJ0
俺は10日間くらい泣いた
よりにもよってあいつかよ…
A子に対してもなんか腹立ってきた
まぁ…冷静に考えたら、歯舐める男よりはマシなんだろうけど
俺は決意した
すげー可愛い彼女つくってあいつらを見返してやろうと
116: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 03:45:22.14 ID:1K+SLngJ0
それから、俺はモテるための研究を重ねたんだ
ファッション誌とか読み漁って、ジムとか行って筋トレして、テニスとか始めて…
それで、必死にやって…出来たんだよ
すげー可愛い彼女
他大学の子なんだけど、ミスキャンパスの候補に上がったことあるくらいらしい
それで自慢してやろうと思ってさ、A子と石田に「ダブルデートしようぜ」て誘って行ってきたのが昨日の話
117: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 03:57:39.39 ID:8fOh7fv/0
119: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 03:59:26.84 ID:1K+SLngJ0
>>117
A子は黙っててくれると信じてた
118: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 03:58:27.15 ID:1K+SLngJ0
デート自体はすげー楽しくてさ、かなり盛り上がったんだよ
んで最後に4人で居酒屋行ってさ、最初は彼女に気を遣ってA子も石田も俺のこと持ち上げてくれてさ…最初はよかったんだよ
でもさ…2人はだんだん酒が回ってきてさ
石田「なぁ、覚えてるか?こいつさぁA子の歯をさぁww」
俺「ちょ、その話は…」
彼女「え、歯をどうしたの?」
A子「あぁ、私…俺君のせいで前歯なくなっちゃったんだよね~wwきゃははww!」
俺「マジでやめろって…」
石田「いいじゃん!笑い話だよ!ww」
A子「実はね~ww」
2人は彼女の前で「歯の話」を全部、事細かに話しだした
120: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 04:08:13.52 ID:1K+SLngJ0
んで10時を過ぎたくらいで
石田「俺ら行くとこあるから先かえるわww」
A子「じゃ、あとは2人で楽しんでね」
そう言って2人は去って行った
彼女「私達も帰ろ!ね!帰ろ!」
俺「え、じゃあタクシーで送るよ!同じ方向だし」
彼女「いゃ…大丈夫!全然大丈夫!じゃね!」
俺「あ…そう…」
数分後、「やっぱり付き合うのは無理です…ごめんなさい」とメール←いまココ
皆からすれば地獄ってほどでもないか…
途中で話を膨らませすぎて終盤グダグダになった…
すげー駄文になったけど…聞いてくれてありがとう
121: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 04:10:21.96 ID:8fOh7fv/0
石田は絶対言うと思ったけどA子も乗っかってきたか
自分から首突っ込んじゃったんだから仕方ないな
122: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 04:11:54.44 ID:MtNNzvt30
>>121
まあすべて自業自得なんだがね…
123: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 04:17:43.33 ID:0tIsWlt5P
124: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 04:23:50.01 ID:MtNNzvt30
>>123
高校時代マジメな子って大学行くと人格かわる
例外なく
131: 名も無き被検体774号+2013/05/23(木) 07:05:38.51 ID:KLKp67K/0
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